携帯ゲーム史






第1世代(1980年代)


 この頃はまだROMカートリッジをハードに差し込む形式ではなく、1ハードにつき1ゲームという形だった。モノクロでシンプルなゲームが多数を占めた。ゲーム&ウオッチの一部機種では、後に据置機の主力インターフェイスへと発展する十字キーも先行して採用されている。なお、この方式のゲームは現在でも販売され、一定の市場を維持しており、時にたまごっち(バンダイ・1997年)のような大ヒットとなるものもある。


1. ゲーム&ウオッチ  (任天堂・1980年)






第2世代(1980年代末 - 1990年代中盤)


 ROMカートリッジを利用し、多彩なゲームが楽しめるようになった最初の世代。最も早く出たゲームポケコンと最後に出たPCエンジンGTを除くと、スペックは第3世代の据置ハードとほぼ同等だった。PCエンジンGTは据え置き機第4世代のPCエンジンと互換性があり、当時としては卓越した性能と画質を持っていた。しかし、当時は液晶の技術が未熟で消費電力も大きかったこと、カラー機種は高価で駆動時間も極めて短かったため、モノクロ液晶を採用しコンパクト且つ省電力のゲームボーイが最も人気を集めた。


1. ゲームポケコン  (エポック社・1985年)
2. ゲームボーイ  (任天堂・1989年)
3. Atari Lynx  (アタリ・1989年)
4. ゲームギア  (セガ・1990年)
5. PCエンジンGT  (NECホームエレクトロニクス・1990年)






第3世代(1990年代末 - 2000年代初頭)


 スペックは据置ハードの第3世代と同等か、やや上回る程度であり、第2世代から大きく向上してはいないが、携帯性に優れた薄く小さいボディを実現している。また、液晶技術の発達により、カラー液晶を採用した機種でも、長時間の運用に耐えられるようになった。赤外線通信機能などを搭載し、通信機能を生かしたゲームが流行した。ビジュアルメモリとポケットステーションは、据え置き機の外部記憶媒体(メモリーカード)にゲーム機能を付加するというもので有ったが、普及するには至らず、後世代機においては採用されていない。


1. ゲームボーイポケットゲームボーイライト  (任天堂・1996年・1998年)
2. game.com  (Tiger Electronics・1997年)
3. ゲームボーイカラー  (任天堂・1998年)
4. ネオジオポケット  (SNK・1998年)
5. ワンダースワン  (バンダイ・1999年)
6. ビジュアルメモリ  (セガ・1998年)
7. ポケットステーション  (SCE・1999年)
8. ポケモンミニ  (ポケモン・2001年)






第4世代(2000年代前半)


 反射型TFT液晶や反射型FSTN液晶を採用したカラー液晶のゲーム機が主流となった。スペック的には据え置きハードの第4世代を上回る程度の機能を搭載し、携帯ゲーム機における表現の幅が飛躍的に拡大した。携帯ゲーム機において任天堂の独占状態が確立する。


1. ネオジオポケットカラー  (SNK・1999年)
2. ワンダースワンカラースワンクリスタル  (バンダイ・2000年・2002年)
3. ゲームボーイアドバンスゲームボーイアドバンスSP  (任天堂・2001年・2003年)
4. N-Gage  (ノキア・2003年)
5. ゲームボーイミクロ  (任天堂・2005年)






第5世代(2000年代中盤 - 現在)


 2004年以降の携帯ゲーム機市場は、ニンテンドーDSとプレイステーション・ポータブル (PSP) によって二分されている。携帯ゲーム機の高性能化により、据置機同様にグラフィックの3D化が進んだ。無線LANを標準装備し、ネットワークを介したデータのダウンロードやオンライン対戦ゲームも楽しめるようになった。しかし、その他の部分ではDSとPSPの方向性は対照的に異なっている。

 PSPは大型液晶画面と光学ドライブ、高性能マイクロプロセッサを搭載し、第6世代のドリームキャスト並みか、それを上回る高度な表示能力を持っている。さらに携帯メディアプレイヤーの機能もそなえ、大容量のメモリーカードと組み合わせることで、ゲームだけでなく音楽や動画が楽しめる。DSはスペックこそ第5世代のNINTENDO64並だが、特徴的な2画面(そのうち1画面はタッチスクリーン)を装備して、新たなゲーム表現を生み出した。日本以外ではタッチスクリーンを利用し、WindowsやLinuxといったPC用OSを実行するソフトが開発されている。



1. ニンテンドーDSニンテンドーDS LiteニンテンドーDSi  (任天堂・2004年・2006年・2008年)
2. プレイステーション・ポータブル  (SCE・2004年)